HARO 代替ツール 2026: ジャーナリストのショートリスト
要約
HAROは2024年12月に終了。代替市場の5主要プレイヤー: Qwoted(月額$149)、Featured.com(月額$49〜$99)、Source of Sources(無料)、MentionMatch(無料/B2B)、Medialyst(月額$149〜$800)。最善策は有料1席と無料フィードの組み合わせ。
HARO 代替ツール 2026: ジャーナリストのショートリスト
Desk 3、東京。HAROは2024年12月9日にシャットダウンした。一時停止でも改名でもない。完全な終了だ。2026年のHARO代替ツール市場は現在5つのプラットフォームに分散している。それぞれが「HAROが本来何のためにあったか」について異なる理論を持って競合している。昼間はVCにピッチし、夜はジャーナリストにピッチする創業者にとって、代替ツールの選択を誤るコストはサブスクリプション料金よりはるかに高い。メディア掲載機会を失うことになる。これがそのショートリストだ。
HAROに何が起きたのか、そして代替市場が分断されている理由
Help A Reporter OutはPeter Shankmanが2008年に無料メールリストとして立ち上げたサービスだ。Cisionが買収し、2024年初頭にConnectivelyへ改名した後、同年12月にCisionOneへのプラットフォーム統合の一環として完全に終了した。発表は唐突だった。コミュニティは準備できていなかった。
その後に起きたのは秩序立った後継選びではなく、土地の争奪戦に近いものだった。Shankmanは数週間以内にSource of Sourcesを立ち上げた。無料かつメール型の直接的な精神的後継だ。Featured.comは、静かにクエリマーケットプレイスを構築していたプラットフォームで、2025年4月にHAROブランドを取得し、独自インフラ上でメールニュースレターとして復活させた。Qwoted、Medialyst、MentionMatchはそれぞれ「本格的なアップグレード版」として自らを位置づけた。
結果: 5つのプラットフォーム、5つの価格帯、5つの互換性のないワークフロー、そしてHAROの最盛期と比較してカテゴリ全体で50%から64%減少したジャーナリスト問い合わせ数。分断そのものが本質的な話だ。かつて一つのメールボックスを確認するだけで良かった創業者は、今やどのプラットフォームに賭けるかを決めなければならない。

プレスデスクの5プラットフォーム概観
各プラットフォームの評価前に、簡単な整理を先にしておく。
Qwoted: ダッシュボード型マーケットプレイス、Proプランは月額$149。リアルタイム通知、AI生成返答を排除するGPTZero統合搭載。WSJやNYTなど大手出版物が対象。登録には業務用メールアドレスが必要。
Featured.com: HAROブランドを取得し、復活させた無料メールリストと有料製品を併行運営。Proは月額$49.75、Businessは月額$99。締め切り追跡が構造化されており、出版物名はソース選定後まで開示されない。
Source of Sources: 無料、メール専用、Shankman設立。1日1から3通のメール、ダッシュボードなし、指標なし。高ボリューム、ゼロフィルター。
MentionMatch: 元「Help A B2B Writer」。無料、Superpathコミュニティ支援、B2B専門家のみ対象。細かい専門性タグ付け、全体的な問い合わせ数は少ないが対象絞り込みが効く。
Medialyst: プロアクティブAIモデル、月額$149から$800(プランにより異なる)。ジャーナリストの問い合わせを待つ従来モデルを逆転させ、AIが関連ジャーナリストを特定してコンテキストに沿ったピッチを作成する。
Qwoted: プロのデフォルト選択、ただし注意点あり
QwotedはHAROが後期に目指していたものに最も近いツールだ。両側のアカウンタビリティを備えた双方向型のプロフェッショナルマーケットプレイスとして機能する。GPTZero統合は単なる飾りではない。ChatGPTがバッチピッチを容易にして以来AI生成返答が氾濫している市場では、モデレーションは本質的な機能だ。ソースは自分のピッチが読まれたかどうかを確認できる。
ただし制限もある。月額$149という費用は、一定以上の頻度でメディア露出を求める創業者にのみ正当化できる。また、最高品質の問い合わせが週12から14件に留まる。これはHARO最盛期のボリュームには及ばない。
Featured.com: HAROブランドの復活版
Featured.comはHAROの名前を持つが、HAROのインフラでも創設者でもない。これは重要な違いだ。無料のメールニュースレターは2025年4月のHARO商標取得後に復活したものだ。Shankmanとは無関係の別会社が運営している。
Proプラン(月額$49.75)はHARO代替市場の中で最もアクセスしやすい有料エントリーポイントだ。締め切り追跡機能とジャーナリスト応答率の分析が含まれる。特筆すべきは、出版物名が選定前まで開示されない点だ。ピッチを送る先が具体的にわからないまま返答することになる。賛否が分かれる設計だが、競合ピッチャーには媒体がわからない分、独自の優位性ともなり得る。
Source of SourcesとMentionMatch: 無料層の整理
創業予算が限られているチームへのデスクの評価はこうだ。
Source of Sourcesは精神的には最も「純粋な」HARO後継だが、ツールとしてはほぼ素っ気ない。メールが届く、読む、返答する。それだけだ。ダッシュボードもなければ、どのジャーナリストが自分のピッチを開封したかを知る方法もない。高ボリュームの中から価値あるものを見つけるには、相応の時間を要する。
MentionMatchはB2B創業者には見落とされがちだが、最も過小評価されている選択肢の一つだ。専門性タグの細かさが効く。「サイバーセキュリティのスタートアップCTO」向けの問い合わせと「一般的なテック創業者」向けの問い合わせでは、前者の方が確実に返答率が高い。問い合わせ総数が少ない分、競合も少ない。

Medialyst: リアクティブモデルを逆転させるAI
Medialystは根本的に異なるアーキテクチャを持つ。ジャーナリストの問い合わせを待つのではなく、AIが関連するジャーナリスト、ブロガー、ポッドキャスターを特定し、タイムリーなコンテキストに基づいたピッチ草稿を生成する。待ちのゲームを能動的なゲームに変える。
月額$149(Starter)から$800(Scale)という価格設定は、メディア露出を全社的な成長戦略の中核に置くシリーズA以降の企業向けだ。Developer-friendlyなAPIとMCP統合も提供しており、PRワークフローをプロダクトインフラに組み込みたいチームには追加の価値がある。
2026年の勝ちスタック: どう組み合わせるか
Desk 3の最終評価はこうだ。
大半の実務家は単一プラットフォームだけを使っていない。2026年の実用的なスタックは、有料プラットフォーム1つ(QwotedまたはFeatured)とSource of Sourcesの無料フィードの組み合わせだ。B2B中心のチームはMentionMatchを加える。3つ同時に運用してもコストは月額1サブスクリプション分、日次の精査に追加で20分程度を要するだけだ。
プレシード段階の創業者: Source of Sources(無料) + MentionMatch(無料)。コスト$0、習熟曲線なし。シード段階: Source of Sources + Featured.com Pro(月額$49.75)。ボリュームと締め切りトラッキングの両立。シリーズA以降: Qwoted Pro(月額$149) + Source of Sources。Tier 1パブリケーションへのアクセスとAI返答フィルタリングが正当化できる規模に達しているはずだ。
ツール選択よりも、ピッチの質が先だ。構造のないピッチはどのプラットフォームを使っても選ばれない。
Filed. Tokyo desk, 09:30 JST.